中国国家博物館は天安門広場の東側に位置し、西側の人民大会堂と対称になっている。2003年2月に、もと中国歴史博物館と中国革命博物館とを合併した上で成立され、中華人民共和国文化部の管轄下にある。当館は、収蔵、展示、研究、考古、大衆教育及び文化交流などを全般的に行い、歴史と芸術をともに重んじた総合的な国家博物館である。
中国歴史博物館の前身は1912年7月9日に設立された「国立歴史博物館設立事務所」であった。1949年10月1日、新中国成立した同日に、「国立北京歴史博物館」に改名され、さらに1959年に「中国歴史博物館」と改名された。一方、中国革命博物館は、その前身が1950年3月に出来た国立革命博物館設立事務所であって、1960年に「中国革命博物館」と正式に命名された。1959年8月北京の天安門広場東側に竣工した両館は、建国10周年の十大建築の一つとして、同年10月1日、新中国成立10周年記念日の当日から一般に開放された。
2007年3月から2010年末にかけて、中国国家博物館は改築・拡張工事が行われた。新館の建坪は延べ20万平方㍍近くになっており、世界一流の施設と機能をもっている。2011年3月1日から新たに開放された当館には、収蔵品が106万点に達しており、48の展示ホールを有する。『古代の中国』と『復興の道』は常設展示とするほかに、芸術をテーマとした各種の展覧及び国際交流展も常に行われている。
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